はたらきアリ新聞~会社員×副業で生き抜く時代~

会社員が抱えるお金の悩みを解決するブログ

はたらきアリ新聞

【年収別】会社員の給料明細
【良いとこどり】会社員×副業
【スマホ1台】会社員が取り組む副業とは?
【忘れてはいけない】会社員の確定申告

かんぽ生命の一連の不祥事がもはや詐欺集団レベルとしか思えない

スポンサーリンク

スポンサーリンク

f:id:finana:20190709182337j:plain

「人生は、夢だらけ」

一連の不祥事でこのキャッチコピーが完全にスベッていますね。

this.kiji.is

news.yahoo.co.jp

日本郵政が高齢者相手の保険事業で大きな問題となっています。
日本郵政がらみの一連の不祥事は以下のとおりです。

 

1.高齢者相手に保険や投資信託を不適切販売。結果、保険料が値上がり。
2.高齢者がよく認識していないまま強引に契約をする
3.同じ種類の保険を一度解約して新たに入り直す(6千件)
4.既存の保険を解約させ、より不利益な保険を契約させる(2.1万件)
5.健康状況が悪化したから契約更新させず(1.6万件)
6.乗り換え後に告知義務を怠ったから保険金を支払わず(3千件)
7.保険の乗換えに対して一時的に2重払いが生じた(2.2万件)


など、とてもではないが元国営企業のすることなのかと耳を疑ってしまう内容ばかりです。

 

いずれも顧客には不利益となる契約を押し付けて営業ノルマを無理やり達成しようとする自己中心的な理由が根底にあるようです。

 

しかし顧客からすればそんなことはどうでもいいこと。
はっきり言ってしまうと、国家レベルの詐欺集団と言わざるを得ません。

 

保険とは将来の不安に対して金銭的な不安を打ち消すためのもの。

それは

 

住宅ローンなどの支払い保障するもの(団体生命保険)
教育費の支払いのため(学資保険)
将来の貯蓄のため(養老・生命保険)
傷病による収入減を補てんするもの(介護医療保険)

 

など様々な種類があり、契約内容は多岐に渡ります。

 

契約内容を理解できないまま、郵便局だから安心という理由で乗り換えてしまった高齢者は今後の生活が金銭的にひっ迫する結果となっています。

 

人の人生を狂わせてまでノルマ達成のために契約を推し進めた職員は糾弾すべきです。

 

しかしその職員もまた過剰ノルマを達成するために、善悪の判断がつかない環境だったのだと想像できます。

 

どうしてここまで厳しい営業ノルマを課すのでしょうか。

保険業界という構造について深堀していきます。

 

 

保険業界がもともと詐欺的な事業?

f:id:finana:20190709182624j:plain

保険事業というのは構造的には簡単です。

 

顧客に安心を売る代わりに毎月保険料を頂く。

そして集めたお金を資金運用してお金を増やす。

 

それが保険事業の利益になります。

簡単に言うとこれだけです。

 

つまり原資となる運転資金は顧客から頂いた保険料なのです。

 

通常の営利企業なら物販です。

価値あるものを提供してその対価としてお金をいただく。


つまり、先に身を切って(お金を出して)顧客のための商品を作るので【前払い制】です。

 

しかし、保険事業というのは将来の不安に対して今から安心を得たいからお金を支払っておき、何かあった時は不安を打ち消してもらうという事業なので【後払い制】です。

 

なので他の事業とは利益を得るための方法が180度違うのです。

 

【安心】を売るという営業方法は少し道を外れると一気に"詐欺"になってしまう事業です。

 

つまりこの日本郵政の一連の不祥事は"詐欺"なのです。

 

個人がやれば確実に"詐欺"ですが、郵政グループがやれば不祥事で報道されている事態が問題なのです。

 

契約を取れれば"神"扱い

f:id:finana:20190709183002j:plain

実際に保険商品を売るセールスマンは契約を取れるかどうかがすべてです。

 

ドラマでも出てくるように、ホワイトボートに担当者の営業成績が掲げられて誰が一番すごいかを競わせます。

 

営業職ですからノルマがあるのは当然なのでしょうが、競っている時点で顧客本位から離れているといっていいでしょう。

 

セールスマンは契約が取れれば給料が上がります。契約1件につき〇〇円、さらに毎月の保険料から〇%が給料に上積みされます。


それがインセンティブとなってより多くの契約を取るように営業活動をします。

 

私の知り合いに営業成績が優秀なセールスマンがいます。
友人ですが、年収は1000万超。
保険業界最大手の企業に勤めています。

 

その友人は、非常に優秀で契約数はいつもエリアトップの成績。
若くして管理職に昇進しバリバリ働いています。

 

30代前半で年収1000万超と私とは違う世界にいるような人物です。

 

その友人は社内では完全に"神"です。


結婚式に出席しましたが式は豪華絢爛、参列した上司の方は次々に将来有望なんだと祝辞を送っていました。

 

ちょっとあっけにとられました。笑

 

"神"じゃなければ"〇ミ"

f:id:finana:20190705223206j:plain

一方、口下手で無愛想、見るからに営業に向いていない人もいます。

 

保険業界は契約をいくら取れるかがすべてですから、契約が取れなければただのお荷物です。

 

友人いわく、社内でも陰口を叩かれ、上司から叱責を受ける日々。
販売目標のノルマを達成しなければならないので、日々ストレスと戦う毎日。

 

給与面でもその差は歴然となります。

まったく契約がとれないのであれば、手取りで20万を下回る場合もあるようです。

 

私の職場でも昼休みになるとセールスマンの方たちがやってきて、営業活動をしています。

 

私の職場はそこまで大きくないので、新人のセールスマン(レディー)が担当することになっているようです。

 

しかし、年配の方が多い職場なのでなかなか契約をとれない姿を見ていると少し可哀相にも思えます。

 

"神"セールスマンとの差は雲泥の差です。

 

金融事業は打ち出の小づち

f:id:finana:20190709183640j:plain

企業からすると金融事業(保険事業含む)は打ち出の小づちです。

 

【後払い制】の事業ですから、まずは手元にお金が入ってきます。

 

これは画期的な事業スタイルで、普通なら事業をする場合は借金からスタートします。
そして【前払い】をして商品を作り、お客様に商品を買ってもらいます。

 

普通の事業は買ってもらって得たお金は返済に回し、従業員の給与に充て、次の事業に使います。

このようにお金を回して事業を拡大していくのですが、保険事業ではいきなりお金が入ってきます。

そのお金は契約の満期まで、又は保険の支払いまでは好きなように使えるのです。

企業は保険料を債権や株を購入したりして資産運用をします。

もしくはソニー生命、トヨタファイナンス、楽天銀行のように母体となる企業が多角的に事業をしているのなら他事業の資金に充てることもできます。

 

通常なら銀行にローンを組んで金利を支払うのですが、自前で資金調達できるのなら無駄な金利を払う必要もありません。

 

なので資金に余裕のある大企業は金融事業はノドから手が出るほどやりたいのです。

 

保険事業は誰のもの?将来の安心を買った支払者目線を!

f:id:finana:20190709183659j:plain

このように保険事業は企業本位で見るととても魅力的な事業なのです。

 

しかし、保険とは【安心】を買う"商品"です。

ここをはき違えてはいけません。

 

個人から払われる保険料は、生活費から捻出した将来のためのお金です。

 

つまり保険料を預かった企業は、将来の安心のために支払者の生活に見合ったしっかりとしたプランを提供する義務があると言えます。

 

でなければそれは保険を語った"詐欺"なのです。

 

それを怠った今回の郵政グループの不祥事は不祥事ではありません。

 

元々が郵政省管轄の"町の郵便局"がしでかした"詐欺"はもっともっと糾弾されて、企業風土を変えていかなければこの問題はまた起きてしまうでしょう。