NHKドラマで放送中の「これは経費で落ちません!」
主演は”森若沙名子”演じる【多部未華子】さんです。
会社の経理部という固いイメージの部署にスポットを当てつつ、「経費」を始めとする会社の経理を誤りなく処理することが出来る”できる女性”の彼女。
会社では多くの考えを持った人たちが、それぞれの想いとともに日々会社のために働いています。
会社のためにかかったお金は普段「経費」として処理されるのですが、その経費の在り方は人それぞれ。自分の給料ではない「経費」にまつわる人間模様をコミカルに演じています。
石鹸(せっけん)メーカーの経理部に勤めるアラサー独身女子・森若沙名子は、貸借対照表のごとく、「何事にもイーブンに生きる」をモットーに、回ってくる領収書や請求書をチェックする。それぞれの伝票には、金額や最低限の事由しか書かれていない。だが、よくよく精査すると、そこにはこの経費に関わった人々の怪しい事実や、はたまた悩める人生まで見えてくるー。
本当は「余計なものは追いたくない」、だけど「公私混同は見過ごせない」森若沙名子が、ヒラの経理女子として、大きな不正事件とまではいかないものの、様々な小ズルい者たちにどうアプローチし、いかにイーブンな関係にするのか?恋に奥手な経理女子と彼女が見つけるワケありの人間模様をコミカルに描く、新時代ならではのオフィスドラマ!
【放送】
2019年7月26日スタート 総合 毎週金曜 よる10時から10時49分(連続10回)
【原作】
青木祐子
【脚本】
渡辺千穂 藤平久子 蛭田直美
【出演】
多部未華子(森若沙名子) 重岡大毅(山田太陽) 伊藤沙莉(佐々木真夕) 桐山漣(山崎柊一) 松井愛莉(中島希梨香) 韓英恵(鏡美月) 角田晃広(吉村晃広) 片瀬那奈(皆瀬織子) モロ師岡(新島宗一郎) 平山浩行(田倉勇太郎) 吹越満(新発田英輝) ほか
【登場人物】
再放送
総合 毎週水曜 午前1時25分(火曜深夜)
第1話「山田太陽」とドラマ予備知識
第2話「皆瀬織子」とドラマ予備知識
第3話「馬垣和雄」とドラマ予備知識
第4話「平松由香利」とドラマ予備知識
第5話「田倉勇太郎」とドラマ予備知識
第6話「麻吹美華」とドラマ予備知識
第7話「留田辰彦」とドラマ予備知識
第8話「円城格馬」とドラマ予備知識
第9話「企業買収」とドラマ予備知識
最終話「どうしますか、森若さん」と恋の行方
- 再放送
- 会社内での「経費」をめぐる攻防が見どころ
- 経費はグレーな部分が多いが本来の意味とは?
- 経費が正しいかを判断するのは税務署
- 経費についての取扱いルール
- 第1話は営業部のいい加減な経費の扱い方にメス
会社内での「経費」をめぐる攻防が見どころ
会社は日頃、様々な「経費」を支出しながら、経費以上の利益を得るために活動をしています。
ドラマでは"営業部" "広報課" "研究開発室" "総務部"など部署ごとで必要となる「経費」にも違いが出てきます。
経費をめぐる認識の違いから、経費として計上できるのか、公私混同で経費として認められないのか、
「経費」をめぐる様々な人間ドラマが繰り広げられるのです。
経費は正確には把握しきれない
「経費」は会社のための支出すると言っても、しれっと自分のために使うことも可能です。
例えば、
外回りのときの昼食
接待のために使った夕食
リサーチ費として使った交通費
備品として購入したカメラ
代差し入れのお菓子
など「経費」として支出しても、あとで誰がどのように使うかまで把握しきれないものです。
もちろん、購入前には稟議(りんぎ)といって、部内で決裁を取り、会社のための経費として認められるから購入できるのです。
しかし、経費についての考え方も人それぞれ。ドラマでは”吉村晃広”演じる角田晃広が「ザル村部長」としていい加減な稟議書を経理部に回してきます。
いい加減な内容の稟議書は、経理部の職員がその領収書を見てもひとこと文句を言いたくなるものでも「経費」として取り扱われることもあるのです。
経費を巡って部署ごとに、担当する職員ごとに認識の違いがあるため、教科書通りに領収書が処理されることは非常に難しいのです。
【森若沙名子】は経理部のエース
”森若沙名子”は毎日、あらゆる領収書が経理部に持ち込まれ「経費」として処理されるが、経理処理の的確さで一目置かれており、〆切直前、場合によっては直後の経費処理を依頼されることが多い経理部のエースです。
業務の的確さの一方で、ルールに則った経理処理を崩さないため、ルール違反の依頼に対しては的確かつ迅速に指摘出しをしており、特に営業部から煙たがられているが、彼女の指摘は的を得ているため大きく反論されることはない。
経費はグレーな部分が多いが本来の意味とは?
経費とは?
「経費」とは会社が事業を行ううえで必要な支出を指します。
会社が経費を申請することは、会社にとって利益をもたらすことになるはずです。
しかし、経費がすべて利益に繋がるものでもなく、下手をしたら損失を招く可能性もあるのですが、会社が行う経済活動として「経費」という概念が存在します。
経費まつわるルールは細かい取り扱いが存在しますが、原則としては
【会社の営業活動に使われること】
会社が利益を生むために行った活動にかかる費用であればそれは「経費」となります。
会社(個人事業主)は利益を生み、その利益分から決められた税金を支払うことが法律で決められています。
そのためにはお金を使って、より多くのお金を生む必要があります。
その活動にかかったお金は、生み出したお金から差し引いて利益を計算しなくてはいけません。
つまり、「経費」として掛かったお金には税金が発生しないと決めらているので、そのかわりに経費については厳格なルールが存在します。
経費でのご法度
そんな経費は絶対にやってはいけないことがあるのです。それは、
【会社の営業活動”以外”にお金を使わないこと】
先述の通り、経費には税金がかからないため、会社の利益である”売上げ”から差し引くことが可能です。
そしてすべてを差し引いた純粋な利益分にだけ税金がかかります。
つまり利益のための経費でなければそれは認められません。
誤った認識により「経費」として処理していた支出が経費ではなかったと発覚すれば、それは【脱税】となります。
【⇓⇓再放送はU-NEXT】
経費が正しいかを判断するのは税務署
経費と思っていた支出がそうではなかった場合、【脱税】したと税務署から認識されます。
経費ではない支出は本来、そのまま会社の利益になるはずだったので、その経費分の利益に対する税金が払われていないから【脱税】と扱われるのです。
【脱税】扱いとなれば、罰則が適用されます。
税務署は数多くの会社をすべてチェックしています。
毎年の確定申告資料を基に、怪しいと思った会社に対して”税務調査”を実施して「クロ」だと判断すれば以下の罰則が適用されます。
過少申告加算税
無申告加算税
不納付加算税
重加算税
延滞税
利子税
上から下に行くにしたがってペナルティの重みは重くなっていきます。
経費については税務署に事前調査で指摘された場合、すぐさま修正申告をすれば大事にはならないでしょう。
そして定められた期限までに追加の課税分を納付すれば問題ないはずです。
しかし、税務調査の過程で意図的であったり、悪意をもって所得を隠していると認定されれば本来の税金以外のペナルティとして加算された税金を払うことが義務付けられます。
税務署の指摘に対して対応を怠れば、その会社は社会的信用を失うことになり、会社の存続自体が大きく揺らぐ結果となるので経営者や経理担当者は細心の注意を払う必要があるのです。
経費についての取扱いルール
ドラマで描かれている「経費」について、実際のところ取扱いは難しいところがあります。
【会社の利益のために扱われているか】
まずは会社の利益に関する支出かどうか問われます。
その次に問われるのが「どういう目的で支出したのか」です。
多くの人がここでつまづきます。
費用に関する科目は多岐に渡り、一つ一つの支出がどの科目に属するのか把握する必要があるのです。
そして、間違いなく会社のための支出であったとしても科目を間違えれば「経費」として認められない場合があるがネックなのです。
それを間違えたまま確定申告してしまうと、あとから税務署にあらぬ疑いを持たれてしまいます。
そして修正申告や罰則など、無駄な時間と費用がかかるリスクがあるので、会社の経理は【縁の下の力持ち】として会社の財務をしっかり把握して襟を正す役割があります。
ドラマでは”細かい”経費が毎回のネタに
「経費」は仕分けしやすい科目もあれば、どの科目に属するのか分かりづらい経費も存在します。
ドラマではそんな”細かい”経費について職員の想いや考え方は一見、どれも正論のように聞こえます。
しかし、どれも”常識の範囲内”でなければならず、その常識の違いから小さなドラマが生まれるのです。
【森若沙名子】は経理について絶対的な知識と判断力を武器に、会社内で起きる”小競り合い”を正しく裁いていきます。
第1話は営業部のいい加減な経費の扱い方にメス
第1話『経理部の森若さんの巻』
営業部では日頃から外回りなどで飲食費や交通費を「経費」として計上することが多い部署です。
営業部の吉村部長は経費に関してはあまり興味がなく、ザル村と呼ばれる始末。
営業部の若手のホープである山田は空間デザイナーの曾根崎ミレイと休日も返上して打ち合わせを繰り返していたが、あまりの頻度から不倫を疑われるようになり。。。
第1話「山田太陽」とドラマ予備知識
第2話「皆瀬織子」とドラマ予備知識
第3話「馬垣和雄」とドラマ予備知識
第4話「平松由香利」とドラマ予備知識
第5話「田倉勇太郎」とドラマ予備知識
第6話「麻吹美華」とドラマ予備知識
第7話「留田辰彦」とドラマ予備知識
第8話「円城格馬」とドラマ予備知識
第9話「企業買収」とドラマ予備知識
最終話「どうしますか、森若さん」と恋の行方