現在の日本は、ほとんどの都道府県の人口が減っているにも関わらず東京都が長年人口増加を続けているのという、都心の一極集中状態が続いているのですが、特に若い世代が一斉に東京に向かって移住しているのが今の日本の現状です。
(参照:「東京都の人口(推計)」の概要-平成31年1月1日現在|東京都)
東京都のの人口はなんと約1385万人です。
日本の1割以上の国民が東京都に住んでいます。
東京にはあらゆる仕事があるので、会社員として勤務していれば必然的に東京に足を運ぶことになります。
東京で職を見つける
東京で働き続ける
東京で結婚する
東京で子どもが産まれる
東京で子育てする東京で定年を迎える
東京で老後を過ごす
そんな人生を送る方は10人に1人以上いるわけです。
【東京】という街は生活するためにはお金がかかる街です。
世界中の都市で、物価高い都市では第2位にランクインするなど,世界的に見ても生活にかかる費用はケタ外れです。
私の友人が東京で広告関連企業で勤めています。
ちょうど帰省するタイミングで、東京都での暮らしぶりを取材してきたのでどうぞご覧ください。
東京の平均年収はは特別高いわけではない
私は東京には出張で何回が行ったことはあっても、東京で実際に給与を貰って働いたことはありません。
東京は物価が高いだろうから、給料は30代なら700万円くらい貰えるのかなと勝手に想像していました。
しかし、友人の話では「そんなことはない!」と一蹴されます。
大企業の正社員ならともかく、中小の30代の正社員なら400~500万円ほどだと思う。
これには結構驚きました。
以下のグラフは区ごとの平均年収を数値化したものです。
高層ビルがひしめく港区、千代田区、渋谷区などは総じて高収入ですが、その他の区はほぼ500万円を下回っています。
東京の物価は高いのだから給与も高くないとやっていけないと思っていましたが、400~500万円なら関西地区と大差ありません。
なのに物価だけ高いとすれば、東京に住んでいる人はどのようにやりくりしているのでしょうか?
物価と平均年収は相関関係あり
物価が高いと言っても東京都全区が高くてどうしようもないわけではありません。
なにせ約1400万人が居住している都市です。
行政区は区ごとに区分けされており、区ごとの特徴も様々です。
以下の表は区ごとの家賃の平均相場です。
多種多様な部屋の大きさや家賃帯をすべて平均した結果がこちらです。
(参照:東京23区の賃貸(家賃)相場は?)
物価には様々なモノの値段が含まれているものですが、総じて一言でいってしまうと【住居費】を指します。
毎月の支出にかかる住居費の割合がとても高いため、物価≒家賃といって過言ではありません。
家賃と平均年収のグラフを見比べてもらうと相関関係にあることが分かります。
人気の駅近は家賃が高騰
人気の山手線内外は人気があり、ワンルームマンションでも家賃が10万円を超える場合もあるなど家賃相場は高い傾向にあります。
仮に、このように月の収入に対して支払う住居費の割合が高くなってしまう年収400万円前後(手取り23万円ほど)だと住居費とその他の支出で生活が苦しくなることは火を見るより明らかです。
では月収23万円世帯が東京の物価を受け入れるにはどのような方法があるのでしょう?
支出を切り詰める方法
では実際に、支出を切り詰めてやりくりする方法を解説していきます。
家賃の折半
仕事場との関係もあり、遠くても良いから安い家賃の部屋で、とも言えません。
東京ではルームシェアが受け入れられています。ルームシェアをすると一人当たりの家賃負担額が下がります。
家賃をシェアすることによって月収にかかる負担を少なくするのです。
車は持たない
東京ではもはや当たり前の対策でしょうか。
車にかかる維持費が高すぎて検討する余地もないと言っていました。
住宅費だけでも高額なのに、あわせて車なんて持つことなど考えられないのだそう。
車を持つことは以下の費用がかかるようになります。
・車両価格(購入ローン)
・ガソリン代
・駐車場代
・任意保険代
・車検代
・その他メンテナンス
車両価格や駐車場代の変動があるので一概には言えませんが、月あたりのコストは5万円は超えると想像できます。
そんな費用を捻出しなくても、東京なら公共交通機関で十分異動が可能ですし、区r間が必要ならレンタカーやカーシェアが今では人気です。
都心で車を買う必要などないのです。
格安スマホを購入
地方では操作の仕方や保障が心配だという声も多いですが、都心ではそんなこともなさそうです。
格安スマホに関する情報も充実しているので利用している割合が高いようです。
使い勝手は変わらないのにかかる費用は大手キャリアと倍以上違う格やスマホです。
乗換えて支出を抑えることは当たり前です。
⇓格安スマホの乗り換え方法を解説しています
保険には入らない
保険に入って、毎月1~2万円を積み立てると言ったことは単身者にとっては少し遠い未来なのかもしれません。
やはり生命保険などは結婚や出産を機に考え始める方が多いため、独身であればケガや病気に対するリスクは軽く考えられますし、何かあっても大きな問題にならないという意識があるからでしょう。
それよりも毎月の支出が増えることは生活が苦しいのだから当然の選択です。
しかし長い目で見るとその判断が正しいものかは疑問符が付きます。
老後2000万円問題で老後資金を積み立てておくことが若いうちから取り組まなければならないからです。
老後の生活資金の積立方法について
老後の生活資金は年金が困窮して大問題になるとメディアに取り上げあられています。
しかし、いま見えている将来の予想を読み解くと、それほど問題には思えません。
順を追って解説しますが、長期目線での計画があれば対応可能です。
①年金は潰れることはありません(100年大丈夫。しかし条件アリ)
②年金はその他の生命保険よりよほど投資商品として魅力的です
③最高の投資商品ですが、保証は生活費の半分までです
④残り半分を貯金+退職員+積立生命保険で賄おう
社会人になってから40数年をかけて多くのライフイベントを消化しながら自身の老後についての準備を進めなければなりません。
それは長い旅ですが、仕組みづくりをしてしまえば簡単です。
副業に取り組む
これも東京では当たり前のように取り組まれています。
スマホひとつでもできる副業は前の記事でも解説しました。
通勤の途中、昼休み、仕事帰りでもポチポチとするだけで小銭が入ってきます。
ひとつひとつは小さな額ですが、毎日続けて1か月あたりの収入となると3~5万円が得られます。
友人は主に【クラウドワークス】を利用していると言っていました。
アマゾンレビュー数多く書くことで収入を得ているのだそうです。

東京は消耗する空間
友人の話を聞いていて思うことが、東京は疲れそうな場所だなということです。
「まだ東京で消耗してんの?」はイケハヤさん(@IHayato)ではありませんが、私も同じ意見です。
職場が東京なのだから仕方ないだろ!
東京には夢があるんだ!
と怒られそうですが、友人を見ていると東京に住むために必要な我慢が多すぎる印象です。
24時間ピリピリと張りつめた空気の中、ゆとりなく時間を過ごすことでいつの間にか時間が過ぎていきます。
ふと振り返った時に、自分の人生が誰かのためだけに費やしてしまっていたと感じたとき、何か寂しい気持ちになるのは私だけでしょうか。
東京には欲望や快楽は溢れています。
お金さえあれば使い方はいくらでもあるのも東京です。
自分の意思とは関係なく、人の欲望に巻き込まれて自分を見失ってしまうことは簡単です。
東京に出て、成功するという夢も良いですが、それを達成するのは相対的に僅かな確率です。
自分が自分で入れる場所、それを見つけて、たまぁ~に東京に遊びに行くのがちょうどいいと思うのは私の勝手な考えです。